中国国家主席、「世界的変化の中で北朝鮮との関係を発展」
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中国の習近平国家主席と北朝鮮の金正恩総書記(アーカイブ写真)
中国の習近平国家主席が、北朝鮮の金正恩総書記へ宛てた書簡の中で、中国は世界で起きている歴史的変化の中で、北朝鮮との友好関係を守り、発展させ、地域と世界の安定と繁栄に貢献したいとの期待を表明しました。
西側が北朝鮮に対して、同国の核・ミサイル計画を口実に圧力をかけ、さらに地域の同盟諸国とともに朝鮮半島で幾度となく軍事演習を行うという挑発的な行動をとっているにもかかわらず、中国は、西側およびその同盟国である日本や韓国と対立する北朝鮮を支持し続けています。
KCNA朝鮮中央通信が報じたところによりますと、金正恩氏は、10月の中国共産党第20回大会で党の中央委員会総書記に再選された習氏に祝電を送っていましたが、習氏はこの金正恩氏の祝辞に感謝し、これは金正恩氏、朝鮮労働党、北朝鮮の人民が中国に友好的で、中朝関係の発展を重視していることを示していると指摘しました。
習氏はさらに、「私は中朝関係を非常に重要なものだと考えている。近年、私と金総書記は数回にわたって会談し、多くの重要事項について共通の認識に達し、二国間関係を発展させ、歴史の新たなページを開いた。これにより、両国民の共通の利益と地域・世界の平和と安定を力強く守り、朝鮮半島問題の政治的解決のプロセスに弾みをつけた」としました。
また習氏は、世界、歴史、時代において現在、前例のない変化が起きているが、中国はこのような背景の下で北朝鮮との関係を強化したいと付け加えました。
そして、「新しい情勢の下で、私は金総書記と共に、中朝関係の構築と統轄に関する動きを強化する意向だ。中朝関係をうまく保護・強化し、最善の方法で発展させる意向でもある。これにより両国の人民のより良い福祉を確保し、社会主義偉業の発展を促しながら、地域と世界の平和、安定、発展、繁栄を促進するため、新しくて積極的な貢献をするつもりだ」としました。