中国が対キューバ支援を表明
中国の習近平国家主席が、キューバのディアス=カネル大統領との会談で、同国に対する支援を継続していくと強調しました。
中国の新華社通信によりますと、習国家主席は、自国を訪問したディアス=カネル大統領との会談において、「我が国はキューバを、領土保全維持や外国による内政干渉や制裁の阻止において、断固として支援する」と述べました。
続けて、ディアス=カネル大統領の訪問が、先月の中国共産党第20回全国代表大会後に行われた最初のラテンアメリカ首脳の訪問であることを指摘して、「キューバは、中華人民共和国と外交関係を樹立した最初の西側諸国であり、両国の関係は、社会主義諸国同士の連帯と協力、そして、開発途上国同士の寄り添った相互援助の見本となっている」としました。
また、「中国はキューバと、地域的・世界的な問題に加えて両国共通の利益に関連する事柄で共に協力・前進するために、相互な政治関係をより深めて実際的な協力をさらに拡大する用意がある」と表明しました。
一方のディアス=カネル大統領は、習国家主席が党大会後に最初のラテンアメリカ首脳として自身を中国訪問に招待したことに感謝を示すとともに、同主席の党総書記再選について祝意を述べ、「中国との関係拡大は、キューバの外交政策の中でも最も重要なの優先事項の1つである」と述べました。
そして、キューバが一つの中国の原則を遵守することを改めて強調し、大経済圏構想・一帯一路や世界規模の開発・安全保障構想といった中国のあらゆるプロジェクトにおける協力を歓迎するとしました。
両首脳は、この会談の終わりに共同文書に署名したほか、ニ国間の関係強化について共同声明を発表しました。
ディアス=カネル大統領は、アルジェリア、ロシア、トルコを含む4カ国外遊として、習国家主席の招待に応じるかたちで中国を今月24日から26日にかけて訪問しました。