韓国高官が大統領の年内訪日について「具体的な議論ない」
(last modified Sun, 27 Nov 2022 10:10:05 GMT )
11月 27, 2022 19:10 Asia/Tokyo
  • 韓国のユン大統領と日本の岸田首相(アーカイブ写真)
    韓国のユン大統領と日本の岸田首相(アーカイブ写真)

韓国の大統領室高官が、同国のユン・ソクヨル大統領の年内訪日について、「具体的に議論されていない」としました。

ユン・ドクミン駐日大使

韓国ヨンハプ通信によりますと、同高官は27日日曜、ユン・ソクヨル大統領の年内の訪日についてこのように述べるとともに、ユン・ドクミン駐日大使が日本メディアとのインタビューで同大統領の年内訪日の可能性に言及したことに慎重な姿勢を示しています。

ユン大使は共同通信とのインタビューで、国際情勢の急激な変化に触れながら、両国首脳による相互往来が早期にできるのではないかと期待しているとして、ユン大統領が年内に訪日する可能性を排除しませんでした。

ユン大使の発言を受け、ユン大統領の来月の訪日を水面下で調整しているとの見方が一部から出されていました。

韓国大統領室も両国関係の修復のための首脳間の意思疎通、特に2011年12月を最後に中断している首脳によるシャトル外交(相互訪問)の再開の必要性には共感しています。

ただ、「年末までわずか1カ月しか残っていない状況でユン大統領の訪日を打診するにはまだ環境が十分に整っていない」と判断している模様です。

こうした背景として、両国関係の最大の懸案である徴用被害者への賠償問題の解決にさらなる時間が必要と予想されるほか、大統領の訪日問題は国内政治にも少なくない影響を与えるため慎重を期す考えとみられます。

 


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