韓国首相が、物流スト参加者に警告

韓国の韓悳洙（ハン・ドクス）首相が、「政府は、全国的なストが需要・供給網が混乱し国の主要産業に影響が出ていることから、トラック運転手らによるこのストに断固として対処する」との警告を発しました。

韓国では、2週間前からトラック運転手数千人が、最低限の運送料を保障しこれに違反する荷主に過料を科す「安全運賃制」の期限延長を求めて、ストライキを行っています。

今週初めには、同国の尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領が、セメント供給に携わるトラック運転手に仕事に戻るよう命じ、政府は石油精製と鉄鋼分野に対する業務開始命令発動準備を行いました。

しかし、韓国トラック労組はこれに対して、政府の圧力には屈しないと述べています。同組合はさらに、韓国全国で16地域集会を開催していますが、韓国政府は、今後3年以内に最低賃金を引き上げる意向はありません。

韓国のヨンハプ通信によりますと、ハン首相は6日火曜、トラック運転手による全国ストが13日目に入る中で開かれた閣議で、「政府は、法律に基づき断固として、法に外れた妥協を行うことなく問題に対処する」と述べました。

続けて、「暴力や違法行為はいかなる状況であっても容認できない」として、ストを行うトラックの運転手らに対し、早急に仕事に戻るよう求めました。

韓国のトラック運転手らによる大規模なストの一方、同国の輸出は先月、前年比で14%の落ち込みを記録しています。

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