中国が61年ぶり人口減少、出生率が過去最低
1月 17, 2023 15:26 Asia/Tokyo
中国の総人口が、61年ぶりに減少しました。
ロイター通信によりますと、中国国家統計局が17日火曜に発表した2022年末時点の国内人口は14億1175万人と、前年末から約85万人減少しました。
中国の人口減少は、1961年以来のことです。
中国の22年の出生率(人口1000人当たりの出生数)は6.77と前年の7.52から低下し、過去最低を記録しました。
その一方で、死亡率は1000人当たり7.37と前年の7.18から上昇し、1974年以来の高さとなっています。
人口動態の悪化は、1980年から2015年に実施された「一人っ子政策」や教育費の高騰に起因する部分が大きいとされています。
専門家は、3年間続いた「ゼロコロナ政策」も人口の見通しをさらに悪化させたと指摘しました。
こうした現象を受け、地方政府は21年以降、税控除や産休の延長、住宅補助など出産奨励策を実施していますが、これらの措置で長期的な出生率低下傾向に歯止めをかけることはできないとみられています。
なお、今後中国では長期的な人口減少が始まる見通しで、経済にも大きな影響を及ぼすとみられます。
また、これを受けてインドが23年に世界で最も人口の多い国になるという見方を強める格好となりました。
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