シノファーム子会社、オミクロン株対応ワクチンの臨床試験承認
1月 23, 2023 13:53 Asia/Tokyo
中国医薬集団・シノファームが、オミクロン株対応ワクチンの臨床試験許可を取得しました。
ロイター通信によりますと、シノファームは今月20日、傘下のバイオ医薬品会社、CNBG中国生物技術が開発した新型コロナウイルスのオミクロン変異株に対応したメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンについて、同国NMPA国家薬品監督管理局から臨床試験の承認を得たことを明らかにしています。
シノファームによりますと、上海を本拠とするCNBGは研究開発プラットフォームと工場を完備し、年間20億回分のmRNAワクチンの生産能力を持つということです。
中国では現在、複数のmRNAワクチン候補が研究されていますが、いずれの使用も承認されていません。
その一方で、中国政府は今年に入ってから、新型コロナウイルス感染症の治療に中国の伝統医学である中医の薬を積極的に活用するよう指示する通知を発表しました。
中国は、国内でコロナ感染が急拡大する中、西洋医学と併せて中医を生かし、難局を乗り切ろうとしている模様です。