1月 23, 2023 17:33 Asia/Tokyo

パキスタンで23日、全国規模の停電が発生し、2億2000万人近くが影響を受けました。

米CNNによりますと、同国は今冬燃料不足に悩まされており、停電はさらなる混乱につながる恐れがあります。

エネルギー省は声明で、初期の報告によれば電力網が現地時間午前7時34分にダウンし、電力システムの広範な機能停止を引き起こしたと発表しました。

同省によれば、システムのメンテナンス作業が急速に進められており、首都イスラマバードや北西部ペシャワルでは「限られた数の電力網」で電気が復旧したということですが、停電がいつまで続くかは不明です。

ぜい弱な経済状況にある同国は、深刻なエネルギー危機などいくつもの課題を抱えています。

シャリフ首相は今月、全ての連邦機関にエネルギー消費量の3割削減を指示しました。また、政府は全ての市場に午後8時半、レストランに午後10時までの閉店を命じました。

エネルギー使用量削減の背景には、外貨準備高の危機的な落ち込みがあります。中央銀行によれば、先月、流動性のある外貨準備高は117億ドル(約1兆5000億円)と、昨年年初の約半分となっています。

23日の停電は2021年に発生した停電以降で最大規模のものとなります。

 


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