10月 07, 2024 19:47 Asia/Tokyo
  • イランのアラーグチー外相
    イランのアラーグチー外相

カタール衛星通信アルジャジーラの地域問題専門家がイラン外相のレバノン訪問について、シオニスト政権イスラエルが出したイラン航空機飛行禁止勧告に対する問題提起のためのものだと説明しました。

パールストゥデイによりますと、イスラエル政権とレバノン間の爆撃応酬が続く中、イランのアラーグチー外相は4日金曜、就任以降初の外遊としてレバノン首都ベイルートを訪問しました。今回の訪問は、イランが最近のイスラエル政権による侵略行為への報復として今月1日夜、同政権占領地に対し大規模なミサイル作戦を実施し、地域の緊張が高まっている状況下で行われました。

アルジャジーラの地域問題専門家であるアミン・カムリエ氏は、今回のアラーグチー外相によるレバノン訪問および同国当局者らとの会談について、「これは、今までのイラン閣僚による訪問とは違うものだった。なぜなら、イラン外相のレバノン訪問は通常、ヒズボッラー事務局長との会談が目的だからだ。しかしナスロッラー師は先日殉教しており、アラーグチー外相は別の要件で同国を訪問した」と説明しました。

続けて、「アラーグチー外相によるレバノン訪問は一方で、イスラエル政権が出したイラン航空機飛行禁止勧告への問題提起だった。同外相は、レバノンを支援し同国とともにあると伝えるため、自国航空機でレバノンへ赴いた」と強調しました。

また、アラーグチー外相がこの訪問で、先日から始まったイスラエル政権の攻撃に苦しむレバノン国民への助けをもたらしたとし、「今回の主な目的は、停戦確立に向けた集中的努力だったようだ。エジプトとカタールは、イランおよびトルコの協力を得て停戦確立に向けた努力に注力している。そして、他の国々との接触も進めている」としました。

その上で、レバノン外相がインタビューで「我が国のイスラム抵抗組織ヒズボッラーのナスロッラー事務局長は殉教前、全面停戦への道を開くような一時停戦に合意していた。しかし、合意に至らない懸念は依然として存在している」と述べていたことを指摘しました。

そして、「この取り組みには、エジプトとカタールが協力している。イラン外相のレバノン訪問も、この問題に関連するものであり、各方面の見解の距離を縮めるために迅速な努力を行っていると見られる」としました。

 

 


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