北朝鮮・金与正氏、「太平洋への射撃は米次第」
(last modified Mon, 20 Feb 2023 07:13:36 GMT )
2月 20, 2023 16:13 Asia/Tokyo
  • 北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党総書記と妹である金与正(キム・ヨジョン)氏
    北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党総書記と妹である金与正(キム・ヨジョン)氏

北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党総書記の妹の金与正(キム・ヨジョン)氏が「太平洋をわれわれの射撃場として活用する頻度は米国の行動にかかっている」と牽制しました。

韓国ヨンハプ通信がKCNA朝鮮中央通信の報道を元に報じたところによりますと、ヨジョン氏は20日月曜に発表した談話において「太平洋をわれわれの射撃場として活用する頻度は米国の行動にかかっている」と述べています。

また、北朝鮮は朝鮮半島地域での「米軍の戦略打撃手段の動き」について明確に知っていると強調しました。

さらに「わが国の安全に及ぼす影響を綿密に検討している」とし、「直接・間接的な懸念があると判断される時には相応の対応に乗り出す」と警告しました。

 

金与正(キム・ヨジョン)氏

 

ヨジョン氏は19日日曜に発表した談話でも、「米国と韓国は地域の状況を悪化させている」と非難し、北朝鮮へのあらゆる敵対的な動きに対して「圧倒的な措置」を取ると警告していました。

こうした中、日本の防衛省は20日、現地時間の同日午前7時台に「北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射された。いずれも日本のEEZ排他的経済水域外に落下したとみられる」と発表しました。

日本防衛省の推定では、これらのミサイルのうち1発目は最高高度約100キロ、飛行距離が約400キロ。2発目は最高高度約50キロ、飛行距離約350キロとされています。

北朝鮮は常に、アメリカの朝鮮半島への軍事駐留や、地域諸国との合同軍事演習を地域の情勢不安の原因とみなしており、アメリカがこうした敵対行為をやめない限り、自らの核・ミサイル計画を放棄しないと強調しています。

 


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram     Twitter     urmediem