フィリピン駐米大使、「米と南シナ海巡回への日豪参加を協議」
2月 28, 2023 20:29 Asia/Tokyo
フィリピンの駐米大使が28日火曜、「わが国は、南シナ海共同巡回へのオーストラリアおよび日本の参加についてアメリカと協議中である」と語りました。
この計画が実現した場合、フィリピンは南シナ海での複数国による共同海上巡回に初めて参加することになります。このことは、南シナ海の大半の領有権を主張する中国の怒りを買うことになると見られています。
フィリピン政府のこの行動は、海上巡回関連協議および米との再交渉がフェルディナンド・ロムアルデス・マルコス・ジュニア現フィリピン大統領の課題となっているほか、南シナ海における中国への対抗に向けた自国の努力を加速させていることを示しています。
ロイター通信によりますと、フィリピンのホセ・マヌエル・ロムアルデス駐米大使は、「これに関する話し合いは以前に設けられており、おそらく日本とオーストラリアがこの海上巡回に参加することになるだろう」と語りました。
また、南シナ海における艦船航行の自由に触れ、「日米豪は3カ国海上合同演習を実施している」とし、「これらの国とフィリピンによる合同海上巡回は、地域全体にとって有益だろう」と述べています。
日本とオーストラリアの外相および、フィリピン・マニラにあるアメリカ大使館および中国大使館は今のところ、この問題についてコメントを出してはいません。
中国は常に、南シナ海に関するフィリピンの主張を違法で現実に即さないものだとしています。
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