ホンジュラスが台湾と断交、中国と国交樹立へ
(last modified Sun, 26 Mar 2023 07:38:37 GMT )
3月 26, 2023 16:38 Asia/Tokyo

中米ホンジュラスが、台湾との断交を発表し、直後に台湾も断交を宣言しました。

フランス通信によりますと、ホンジュラス外務省は25日土曜、声明を発表し、同国のシオマラ・カストロ大統領の指示に基づき、エンリケ・レイナ外相が台湾に「外交関係の停止決定」を伝えたとしています。

レイナ外相は今月23日に中国・北京を訪れ、国交樹立について協議しており、またそれに先立ちカストロ大統領は今月14日、中国との国交樹立の方針を表明していました。

ホンジュラスの今回の発表を受けて、台湾の呉釗燮外相は記者会見し、ホンジュラスとの断交を発表しました。

そして、「中国は金融支援を使ってホンジュラスを誘い込む試みを続けている」とし、「カストロ大統領や政府首脳は中国に幻想を抱いている」と語りました。

これにより、台湾が外交関係を維持する国は13カ国となりました。

米国の「裏庭」とされる中米・カリブ海地域には台湾と外交関係のある国が集中していますが、近年ではパナマ、ドミニカ共和国、エルサルバドル、ニカラグアが相次いで台湾と断交し、中国との国交樹立に転じています。

中国は台湾を「不可分の領土」とみなし、各国に「1つの中国」の原則を尊重するよう求めています。

また中国は、各国と国交を樹立する際に台湾との断交を条件にしています。

 


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