台湾総統、中南米歴訪で米に立ち寄り 中国は反発
3月 30, 2023 20:13 Asia/Tokyo
台湾の蔡英文総統は29日、10日間の中米歴訪の途中で、米ニューヨークに立ち寄りました。
ブルームバーグによりますと、蔡総統は来月1日までニューヨークに滞在予定です。
蔡総統は29日、ニューヨークやボストン、ワシントンなどの都市から集まった台湾系米国人との夕食会に出席し、世界に対する台湾の重要性の高まりについて語りました。
また、米中貿易戦争やウクライナ戦争を巡る不確実性によって世界のサプライチェーン再編が加速する中、日本や多くの欧州諸国が台湾との連携を望んでいると述べました。
蔡総統は中米歴訪を終えた後、もう一度米国に立ち寄り、ロサンゼルスでマッカーシー米下院議長と会談予定です。
今回の蔡総統の訪米について、NSC・米国家安全保障会議のカービー戦略広報調整官は、「通常の活動であるため、これに対する反応はあるべきではない」と述べました。
一方、中国の当局者は、蔡氏の訪米を非公式だとする米国の見解に反発しています。同氏がマッカーシー氏と会談する計画を巡り、米下院議長が台湾当局者と米国で会談するのが初めてであるため、挑発的だとしました。