米議員、「台湾の防衛力は中国との対峙にはまだ不十分」
4月 10, 2023 18:11 Asia/Tokyo
米国のマイケル・マッコール連邦下院外交委員長が、台湾の防衛力は現在、中国に対抗するには不十分であるとの見解を示しました。
米NBCニュースによりますと、マッコール委員長は同局のインタビューに対して、台湾の防衛力を評価し、米国も台湾も中国との軍事的対立を望んでいないと強調した上で「台湾は今、あるべき姿にはない」と述べました。
一方で、マッコール氏によれば、中国は2024年1月に行われる台湾の総統選挙に影響を与えることで台湾を支配下に置き、台湾との軍事衝突を避けようとする可能性もあるということです。
マッコール氏はまた、「台湾では政治的議論が行われており、2つの異なる政党がある。1つの党は、中国と話したがっている。蔡英文総統が率いる党は、台湾の独立を掲げている。次の1月の選挙は特に重要で、中国は選挙に影響を与え、発砲することなく台湾を乗っ取ろうとするだろう」と指摘しました。
さらに、今月8日に行われた米Foxニュースのインタビューでは、「中国が侵攻してきた場合、米国は台湾に軍隊を派遣することを検討する用意がある」との考えを示していました。
マッコール氏は米議員代表団とともに今月5日から台湾に滞在しており、今回の訪問は、米カリフォルニア州で行われたケビン・マッカーシー下院議長と台湾の蔡英文総統との会談に続くものです。
中国はこれまで、台湾を自国の領土とみなし、台湾政権の関係者が海外と接触することに否定的な反応を示すとともに各国に対し、「1つの中国」の原則を守るよう求めてきました。
一方で米国は中国に対し、過剰な報復措置を控えるよう求めています。
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