カナダの中国外交官を追放に中国大使館が警告、「反発を受けることになる」
在カナダ中国大使館が、カナダ政府による中国外交官の追放処分に対し、中国からの反発を受けることになるとして警告しました。
カナダのメラニー・ジョリー外相は8日月曜、在カナダ中国大使館の職員に対して内政干渉を試みたとしてペルソナ・ノン・グラータを宣告し、国外退去を発表しました。
しかし、在カナダ中国大使館は「これは国際法、国際関係を規定する基本的な規範、二国間協定に著しく違反する」と表明しました。
また中国外交官らは、噂に基づいたカナダ外務省の決定は、二国間関係を妨害していると指摘している。大使館は「中国は決して他国の内政に干渉することはない」と強調しました。
さらに、同大使館は「中国の干渉」との主張をまったくな中傷、政治的操作と表現しており、声明では「カナダ側のこうした挑発行為は、中国の外交・領事関係者の正当な権利と利益を著しく損なった」と述べられています。
さらに、カナダに駐在する中国の外交・領事関係者は、常に国際条約と二国間協定に従って職務を遂行していると指摘。大使館はカナダ側に対し、これ以上間違った道を歩まないよう求めるとしました。
そして、カナダ側が無闇に恣意的な行動を取れば「中国から断固とした強い反発を受けることになる」と警告しました。
これより前、カナダの情報機関は、トロントにある中国総領事館のある職員が、人権問題に関する中国の行動を批判したとして野党保守党のマイケル・チョン議員と香港に住むその親族らに圧力をかけようとしていたとされると明らかにしました。中国のツォン・ペイウ駐カナダ大使は、カナダの政治家を脅迫しようとした疑いのある複数の中国人外交官を追放するとの通達に対して強い抗議を表明し、外交官らに対する疑惑を否定しました。