中国、「米中関係は過去最低レベルにある」
(last modified Mon, 19 Jun 2023 10:14:52 GMT )
6月 19, 2023 19:14 Asia/Tokyo

中国の秦剛外相が「現在、米中関係は過去最低の水準にある」として警告しました。

ファールス通信によりますと、秦剛外相はこのことを18日月曜、ブリンケン米国務長官との会談で表明しました。

秦剛外相は、「米中関係が最低レベルにあることは、両国の利益とは相いれないものだ」と語っています。

 

また、「米中関係における主要な問題は台湾問題であり、しかもこれは両国関係にとっての最大の危険因子とみなされる」としました。

 

中国の秦剛外相とブリンケン米国務長官

 

中国外務省も、「秦剛外相はこの会談で、台湾やその他の問題に関する明白な立場を提起した」と表明しています。

中国外務省の発表によりますと、秦剛外相はブリンケン長官に対し、アメリカが「1つの中国」の原則を順守し、台湾の独立を支持しないよう求めたということです。

 

中国の秦剛外相とブリンケン米国務長官

 

台湾海峡問題は、長年にわたる米中間の緊張を引き起こしている事例の一つとなっています。米国は台湾の長年の同盟国であり、中国からの台湾分離を支持しており、軍事援助、武器販売、政治的支援という形で台湾への支援を表明しています。一方、中国は台湾を自国の不可分の領土の一部とみなしており、台湾を中国本土に復帰させるために必要であれば武力行使も辞さない、として脅迫しています。

アメリカが中国からの台湾の分離を恒常的に支持し、地域に軍事駐留していることは、中国の視点からは国家安全保障に対する脅威とみなされています。このことから、中国が台湾付近で軍事演習を実施し、米国が同地域に軍艦や軍用機を派遣しており、これにより台湾海峡での緊張が高まっています。

 


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