知られざる米の恐ろしい戦争犯罪(5);アフガン西部カンダハールでの虐殺
7月 18, 2023 18:54 Asia/Tokyo
2012年3月11日、アフガニスタンに駐留していた米兵ロバート・ベールズは、心的外傷後ストレス障害にさいなまれる中、道端に仕掛けられた爆弾で負傷した仲間の仇討ちへの渇望にかられ、西部カンダハール州の複数の村に入り、16人の地元の民間人を虐殺しました。
発端は数日前、ベールズの一隊に所属していた米兵の一人が、同地域を巡回中に道路わきに仕掛けられた爆弾で片足を失ったことでした。ベールズは爆発を防げず自分の仲間を傷つけたことに罪悪感を抱いていました。
ベールズは3月11日の朝、暗視カメラと特殊作戦に使用される武器を携えて基地を出発しました。それから彼は近くの村の家から家を回り、目に入った全ての人を銃撃し、彼らの遺体の一部に火を放ちました。
基地に戻った後、彼は仲間たちに「任務を遂行した」と告げ、起こった出来事を詳しく話して聞かせました。翌年、ベールズは死刑を回避するために有罪を認め、仮釈放や減刑の可能性のない終身刑に処せられました。