北朝鮮「人工衛星の発射に失敗」
8月 24, 2023 22:12 Asia/Tokyo
日本時間の24日午前4時前、北朝鮮が「軍事偵察衛星」の打ち上げに失敗し、日本の排他的経済水域(EEZ)の外に落下しました。
北朝鮮は24日から31日までの間に「人工衛星」を打ち上げると日本側に通告していました。
発射をうけ、日本政府は沖縄県に全国瞬時警報システム(Jアラート)を発令し避難を促しました。
その後、「人工衛星」は、沖縄本島と宮古島の間の上空を飛行し太平洋へ通過したため避難の呼びかけは解除され、迎撃措置も行われませんでした。現時点で被害は確認されていません。
北朝鮮の朝鮮中央通信によると、今回発射されたのは偵察衛星「万里鏡1号」で、新型運搬ロケット「千里馬1」型に搭載して発射されました。
打ち上げ後、衛星運搬ロケットの1段目と2段目は正常に飛行したものの、3段目の飛行中に事故が起きたということです。
北朝鮮の国家宇宙開発局は「失敗原因を徹底的に究明する」とし、10月に3回目の発射を予定すると説明しました。
今回の発射について、日本の松野博一官房長官は記者会見で「航空機や船舶、住民の安全確保の観点からも極めて問題のある行為だ」とし、北京の大使館ルートを通じて厳重に抗議したと明かしました。
また、日米韓3カ国の外相は24日午前、電話協議を開き、「地域の安全保障にとって重大かつ差し迫った脅威だ」とし、3カ国で抑止力の強化で連携することで合意しました。
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