北朝鮮、「朝鮮半島は核戦争の瀬戸際」
9月 27, 2023 18:27 Asia/Tokyo
北朝鮮の金星(キム・ソン)国連大使が、第78回国連総会の一般討論で行った演説で、「朝鮮半島は核戦争の瀬戸際に追い込まれている」と警告しました。
北朝鮮外務省付属の米国研究所もこれに先立って、アメリカが韓国とともに繰り返す合同軍事演習などの攻撃的行動が、朝鮮半島を核紛争に追い込んでいるとし、さらに、アメリカに非常に忠実な韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の当選後、同国の領土が米国主導のさまざまな軍事演習の場となっているほか、規模や内容の点でもますます拡大していることを指摘していました。
同研究所はまた、「研究者らの考えでは、朝鮮半島において大国の利害が交差することで、同地での武力紛争はすぐさま世界核紛争に発展し、地域と北東アジアの安全・平和に悲惨な結果をもたす可能性がある」と強調していました。
カタール国営衛星通信アルジャジーラによりますと、金国連大使は26日火曜の演説で、「米国とその追随勢力の無謀で継続的なヒステリーが原因で、2023年は朝鮮半島とその周辺が核戦争の瀬戸際に近づく危険な年になった」と述べました。
金大使はまた、米政府が原子力潜水艦や戦略核爆撃機などの核兵器を朝鮮半島および周辺地域に持ち込んでいることにより核戦争を扇動しているとしました。