ソウル・梨泰院の雑踏事故からきょうで1年 
(last modified Sun, 29 Oct 2023 08:17:23 GMT )
10月 29, 2023 17:17 Asia/Tokyo

日本人2人、イラン人5人を含む159人が死亡したソウル・梨泰院の雑踏事故から29日日曜で1年を迎えました。

韓国ヨンハプ通信によりますと、事故から1年となるこの日、ソウル都心では犠牲者を追悼する集会が数カ所で開かれ、遺族らは現地時間の午後2時、事故現場付近で追悼集会の事前行事を開きます。

その後は大統領室前などを通過し、集会が開かれるソウル市庁前のソウル広場まで行進を行うことになっており、主催者側の発表では約3000人が参加するということです。

また、同日午後5時から始まる集会では犠牲者を追悼するとともに責任者の処罰を求める方針だ。集会には最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表ら野党の執行部や国会議員らも出席する見通しです。

さらに、遺族らが事故現場に設けた追悼スペースにも多くの市民が訪れるとみられています。

この事故は、韓国の災害安全管理や対応システムを点検し、雑踏事故への警戒心を高めるきっかけとなりました。

しかし、事故から1年が経つ今も事故は繰り返されており、梨泰院の雑踏事故を巡っても責任者の処罰などの措置が十分に行われていないとの指摘が出ています。

なお、この日に因みこの事故の犠牲者の1人、韓国に語学留学中だった北海道根室市出身の冨川芽生さんの実家を、駐札幌大韓民国総領事館のベ・ビョンス総領事が弔問に訪れ、「冨川芽生さんは韓国語を勉強して、韓国と日本をつなぐような仕事をしたいと思っていました。たくさんの韓国人の心に刻まれたと伝えました」と述べています。

これに対し、父親の冨川歩さんは、「来てくれて、本当にありがたいと思っています。いつまでも忘れないと韓国の人たちも思ってくれているよと伝えることができました。日本と韓国は隣同士で本当に娘も大好きな国ですから、もっともっと仲良くしてもらいたいと思っています」と語りました。

 


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