韓国大統領、「米大統領選前の米朝対話へ全力」
韓国大統領府は1日水曜、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が前日にテレビ会議形式で行った欧州連合との首脳会談で、「(11月の)米大統領選の前に米朝が再び向き合って対話を交わせるよう、韓国は全力を尽くす」と述べたことを明らかにしました。
韓国のヨンハプ通信によりますと、文大統領が言及した米朝対話とは、米朝首脳会談を指しています。
韓国とEUの首脳会談には、EUからミシェル大統領、フォンデアライエン欧州委員長が臨みました。
文大統領は「苦労して得た南北関係の進展と成果を後退させるわけにはいかないというのが、私の確固たる考えだ。忍耐心を持って南・北・米間の対話の勢いを維持できるよう努める」と述べました。
また「EUが南・北・米の対話と(韓国政府の)朝鮮半島平和プロセスを一貫して支持してくれていることに感謝する」と伝え、「米朝対話に向けた努力の中でEUも大きな役割を果たせると思う」との期待を示しました。
同大統領府の高官は、米朝首脳会談に関して米国や北朝鮮と水面下で調整を図ったかどうかについて、北朝鮮が先月中旬に南西部・開城(ケソン)の南北共同連絡事務所を爆破して以降、大統領府と米ホワイトハウスは緊密に意思疎通していると説明した上で、「文大統領のこうした(米朝対話を目指す)考えは米国側に伝えており、米側も共感し、努力していると承知している」と述べました。
2018年6月、史上初の米朝首脳会談で朝鮮半島における非核化について合意した後も、アメリカは対北朝鮮制裁を解除せず、また日韓との共同軍事演習を続行するなどして、北朝鮮側は不満を募らせており、非核化に関する米朝協議は中断したままになっています。
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