韓国軍が初の通信衛星打ち上げ 年内に運用開始
韓国軍が21日火曜午前、軍専用の初の通信衛星「アナシス2号」をアメリカから打ち上げました。
米UPI通信および韓国のヨンハプ通信によりますと、韓国国防省は、「本日21日、初の韓国軍通信衛星が米フロリダ州のケープカナベラル空軍基地から打ち上げられた」と発表しました。
静止軌道に到達した同衛星は性能や運用性などの点検を行い、異常がなければ10月ごろ韓国軍に引き継がれ、国軍指揮通信司令部が運用して来年中に戦力化する見通しです。
「アナシス2号」は軍のプロジェクトであるために、情報はわずかしか公表されていませんが、朝鮮半島における軍事動向の観測にも用いられるとされています。韓国防衛事業庁の報道官は、「単独で常時運用可能な通信網を軍に提供できると期待している」と強調し、「従来の衛星と比べ、データの転送容量が増えたほか、敵のジャミング(電波妨害)攻撃に対し、通信網を安定的に維持するための性能が向上した」と述べています。
韓国による軍専用衛星の打ち上げは、最近北朝鮮が、アメリカや地域における同国の同盟国である韓国、日本などの動向について繰り返し警告する中で行われました。
アメリカは、北朝鮮の脅威への対抗のためと称して、2万8500人の兵士を韓国に駐留させています。
韓国と北朝鮮による朝鮮戦争は1953年、協定により休戦に至りましたが、両国の間にはいまだ平和協定は結ばれていません。そのため、隣り合うこの2国の間には依然として技術上の争いが存在しています。
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