文大統領が新年の辞 日韓関係「未来志向的発展へ引き続き努力」
(last modified Mon, 11 Jan 2021 11:04:44 GMT )
1月 11, 2021 20:04 Asia/Tokyo
  • 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領
    韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は11日、青瓦台(大統領府)で国政運営の方向を示す新年の辞を発表し、日韓関係について「未来志向的発展のためにも引き続き努力していく」と述べました。

韓国のヨンハプ通信によりますと、文大統領は、日韓関係についてこのように語ったものの、韓国の地裁が日本政府に対して元従軍慰安婦の女性らへの賠償を命じたことについては言及しませんでした。

また、日本政府による半導体関連材料の輸出管理強化について「企業の協力で日本の輸出規制に打ち勝ち、新たな成長動力を育てる」と語りました。

一方、今年は韓国と北朝鮮が国連に同時に加盟してから30年になるとしながら、「朝鮮半島の平和と繁栄が国際社会にも寄与するということを南北が手を取り合って証明しなければならない」と述べ、南北の協力だけでは実現できないことも多いとして、南北の国民が生存と安全のために協力する方策を見いださなければならないと強調しました。

そして、北東アジアの防疫・保健協力体、韓国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の包括的保健医療協力などに北朝鮮が参加することを提案し、「朝鮮半島平和プロセスの中核となる力は対話と共生・協力だ」として、「いつでもどこでも会い、非対面方式でも対話が可能だという意志は変わらない」と表明しました。

このほか、米韓関係と米朝関係については「米バイデン政権の発足に合わせて韓米同盟を強化する一方、止まっている朝米(米朝)対話と南北対話で大転換を起こせるように最後の努力を尽くす」と述べました。

さらに、環太平洋パートナーシップに関する包括的および先進的な協定(CPTPP)についても、参加を積極的に検討するとの考えを示しました。

CPTPPは米国主導の環太平洋経済連携協定(TPP)から米国が離脱したことを受け、日本、オーストラリアなど11カ国が新たな枠組みとしてまとめた協定で、バイデン新政権の発足後に米国が再び参加する可能性も提起されています。

 

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