1月 18, 2021 17:20 Asia/Tokyo
  • 韓国の文在寅
    韓国の文在寅

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は18日、青瓦台(大統領府)で年頭の記者会見を開き、日韓関係について、「過去の歴史も事案別に分離して解決策を見つける必要がある」として、「韓日の間で未来志向に発展させなければならないことは、それはそれでやっていかなければならない問題」との認識を示しました。

韓国のヨンハプ通信によりますと、文大統領は両国の懸案について、日本政府による対韓輸出規制問題や強制徴用判決問題を挙げ、「その問題を外交的に解決するため、両国がさまざまなレベルで対話を行っている中、慰安婦判決問題が加わり、正直に少し困惑している」としました。

また、日本政府に元慰安婦への賠償を命じた今月8日のソウル中央地裁の判決に言及し、「2015年の韓日の慰安婦合意が両国政府の公式合意だった事実を認める」とし、「その土台の上で被害者も同意する解決策を見つけられるよう韓日間で協議する」と述べました。

強制徴用問題に関しては、「強制執行で(日本企業の韓国内の資産を)現金化するなどの方式は両国関係において望ましいと思わない」と述べ、その上で、「その段階になる前に外交的な解決策を見つけることが優先だが、原告が同意しなければならない」とし、「原告が同意する方法を両国政府が協議し、韓国政府がその案で原告を説得する方式で問題を少しずつ解決していけると思う」と述べました。

一方、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記の訪韓について、「南北の間で合意した事項」として、「いつか行われることを期待している」と述べました。

ただ、「(韓国)訪問が先に行われるべきだと固執する必要はない」として、「いつ、どこでも金委員長(総書記)に会う用意があり、出会いが継続され、信頼が構築されればいつか訪問も行われると思う」と述べました。その上で、「金委員長の平和に対する意志、対話に対する意志、非核化に対する意志は明確にあると思う」と強調しました。

文大統領はまた、「北が求めているのは、米国から確実に体制の安全を保証され、北と米国の関係が正常化しなければならないということ」とし、「これをどう履行するか合意できず、ハノイでの朝米首脳会談が物別れに終わった」と述べました。

20日に発足するバイデン米政権に関しては、「『トップダウン』より『ボトムアップ』の会談を好むとされる。朝米が緊密に対話をすれば十分に解決策を見つけられる」とし、「解決策を見つけられるよう、韓国も最善を尽くす」と話しました。

任期内の南北首脳会談の可能性に関しては、「残っている時間が多くない」として、「南北関係の発展という成果を出せば、首脳会談はいつ、どこでもできる。急ぐことはできないが、残りの最後の時間に最善を尽くしたい」と述べました。

 

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