韓国大統領府、「報道は事実でない」 米からのクアッド参加要求めぐり
4月 11, 2021 19:12 Asia/Tokyo
韓国大統領府は11日、サリバン米国家安全保障担当大統領補佐官が同国の徐薫(ソ・フン)国家安保室長に対し、米国、日本、オーストラリア、インドによる枠組み「クアッド」に加わるよう求めたとの報道について、「事実ではない。残念だ」と否定しました。
韓国のヨンハプ通信によりますと、中国をけん制するために構成された米主導の枠組み「クアッド」について、日本の読売新聞は、サリバン氏が今月2日の徐氏との会談においてクアッドへの参加を強く求めたのに対し、徐氏が「韓国の立場も分かってほしい」と訴えたと報じました。
韓国大統領府の高官は、ヨンハプ通信の取材に対し、「(読売新聞の)引用は極めて不正確で、記事全体の内容も韓米の協議内容を反映していない」と指摘し、「(協議では)対北政策や域内での協力問題に関する緊密かつ生産的な議論が行われた」と強調しました。
さらに別の関係者も、「クアッド参加要請を受けた事実はない」としました。
また、米側が米朝対話の早期再開に否定的な意見を示し、北朝鮮の人権弾圧を問題視したと報じられことに関しては、「米側は朝米対話を拒否していないし、会談で北の人権に関する話も出なかった」と述べました。
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