インドネシア海軍が、不明潜水艦の一部と見られる物体発見 捜索海域絞り込む 
(last modified Sat, 24 Apr 2021 09:37:21 GMT )
4月 24, 2021 18:37 Asia/Tokyo

インドネシアで、乗組員53人を乗せた同国海軍の潜水艦が消息不明になっている問題で、捜索チームは、潜水艦の発見につながる可能性のある海域を特定したとの見方を示しました。

米CNNによりますと、インドネシア軍幹部は23日の記者会見で、当該海域はバリ島から約40キロの位置にあり、潜水艦の潜航地点付近の海面に油が浮いているのが確認され、また、潜水艦から外れたとみられる物体もこの海域で見つかったことを明らかにしました。

また、「強く磁気共鳴する」物体が見つかった水深50~100メートルの位置だと説明し、海軍艦船「リゲル」が同日この海域で捜索を行う見通しだとしました。

リゲルには高度なソナー(水中音波探知機)が搭載されており、海軍は潜水艦の発見につながることに期待を寄せています。消息不明になっている潜水艦はドイツ製の「KRIナンガラ402」で、バリ海峡で演習中だった21日未明に交信が途絶えました。

23日の捜索活動には他にも高度な能力を備える船が加わり、捜索チームはインドネシア軍の艦船21隻に潜水艦1隻、インドネシア警察の船舶という構成になりました。

国外からも、オーストラリアの軍艦2隻が捜索に加わったほか、米国防総省のカービー報道官もが22日のツイートで、捜索を支援する航空機を派遣すると明らかにしました。

インドネシア海軍のユド・マルゴノ参謀総長は22日の記者会見で、艦内には現地時間24日午前3時までの全乗組員分の酸素があると説明していました。

 

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