北朝鮮メディアが、金日成主席の回顧録出版問題めぐり韓国を非難
(last modified Mon, 03 May 2021 09:57:48 GMT )
May 03, 2021 18:57 Asia/Tokyo
  • 北朝鮮の故金日成(キム・イルソン)主席
    北朝鮮の故金日成(キム・イルソン)主席

韓国で北朝鮮の故金日成(キム・イルソン)主席の回顧録「世紀とともに」出版が問題視されていることについて、北朝鮮の韓国向け宣伝用ウェブサイト「わが民族同士」が3日、「常識を超える非正常な事態」と非難しました。

韓国のヨンハプ通信によりますと、同メディアは「(韓国の)法曹界と保守メディアは『保安法』違反だの『利敵物』だのとわめきたて、ヒステリックな対決狂気の沙汰を見せている」と主張。韓国当局に関しても「当該出版社に対する調査ごっこを始め、出版と普及を阻むべく卑劣に策動している」と批判しました。

北朝鮮メディアは1日に韓国メディアを引用し、翌日も読者の投稿の形で、否定的な姿勢を間接的に示していましたが、この日は真っ向から非難しました。

回顧録は韓国で4月1日に8巻セットで出版されましたが、北朝鮮の朝鮮労働党が出した原書と同じものと分かり、国内法に抵触する可能性などが指摘されました。

出版目的で北朝鮮の図書を韓国に持ち込むには政府の承認が必要ですが、政府は回顧録の搬入を承認したことはなく、経緯を調べる必要があると述べています。また、警察は同書の出版を違法とする告発を受理し、捜査に乗り出しました。

市民団体は同書の販売・配布の禁止を求める仮処分を裁判所に申し立てました。

書店最大手の教保文庫とネット書店は、すでに販売を中止しています。

 

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