ミャンマーがコロナ拡散の超大国に
7月 29, 2021 16:18 Asia/Tokyo
ミャンマーの人権状況を担当する国連のトム・アンドリュース特別報告者が、ミャンマーが新型コロナウイルスの感染を拡大させる超大国へとなりつつあるとして、警鐘を鳴らしました。
先にアンドリュース特別報告者は、国内で新型コロナウイルスの感染拡大が激しさを増していることから、市民に対する武力行使と医療スタッフへの攻撃を停止するよう要請していました。
アンドリュース特別報告者は英ガーディアン紙の取材に応じた中で、「ミャンマーは、COVID-19の感染拡大を広げる超大国へとなりつつある。そこにはこの病気のあらゆる変異株が含まれている。『デルタ株』やこの病気の他の変異株は極めて危険で致命的である』と指摘していました。
また、「ミャンマーの周辺には世界の人口の3分の1が集中しており、これらの地域がミャンマーが感染拡大の超大国となった場合、さらなる被害を被る」として警鐘を鳴らしています。
ミャンマー保健省のデータによると、同国内では直近の2ヶ月間だけで4000人以上が新型コロナウイルスへの感染により死亡しており、これは去年1年間で死亡した市民の数を上回っています。
なお、これまでにミャンマー国内では28万4000人が感染し、8000人以上が死亡しているということです。
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