米とタリバンが、アフガンでの戦争犯罪を追及しない密約結ぶ
CIAアメリカ中央情報局のある職員は、アメリカが自国のアフガニスタンでの戦争犯罪をICC国際刑事裁判所で追及されないよう、アフガン反政府組織タリバンと裏で密かに合意していたことを明らかにしました。
アフガニスタンのアリアナ・テレビによりますと、雇われ要員と共に長年にわたりアフガニスタンで戦争犯罪を行ってきたこのCIA職員は、「米政府は、ICCからの強い圧力を受けていた。そのため、脅迫と制裁でICC職員を脅し、さらにアフガニスタンでの戦争をそのまま続けることで、この件が当然うけるべき訴追などの対処から外されるよう画策した」と述べました。
この職員の告白によれば、アフガニスタンでの戦争激化は完全にアメリカの国益につながるものであり、米政府の目的のひとつは、国際社会とアフガン世論、さらにICCの目を、アメリカがアフガンで行った犯罪からそらせることにあります。
アメリカは2020年、ICCの検察官に加えて、裁判部長も脅迫しました。
当時のポンペオ米国務長官は、ICCがアフガニスタンにおけるアメリカの戦争犯罪状況の捜査を続けることに反応して、「我々は、我が国を追及しようとするICCの違法な行いを、黙って受け入れることはないだろう」と述べています。
ICC検察は昨年、米軍のアフガニスタンでの役割と、同地でおこなわれた戦争犯罪や人道上の犯罪について、捜査を開始すると決定しました。
ICCでは、民間人の遺体を耳や鼻を削いだうえで自分と共に記念写真を撮る、秘密裡に私設刑務所を作る、結婚披露宴を襲撃する、わざと溺れさせるなどの非人道的な方法で尋問するなどの、アメリカによる数多くの犯罪について扱っています。
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