8月 15, 2021 19:06 Asia/Tokyo
  • 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領
    韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は15日、「光復節」式典での演説で、民主主義と市場経済を基盤とした経済成長が「今後も両国が共に進むべき方向だ」と述べました。

韓国のヨンハプ通信によりますと、文大統領は、日本による植民地支配からの解放記念日「光復節」を迎えた15日にソウル市内で開かれた記念式典で演説し、「韓日両国は国交正常化以降、長らく民主主義と市場経済という共通の価値を基盤とし、分業と協力を通じた経済成長を共に成し遂げた」として、「今後も両国が共に進むべき方向だ」と述べました。

また、「政府は両国の懸案はもちろん、新型コロナウイルスや気候危機など世界が直面した脅威に対応するための対話の扉を常に開いている」と表明し、正すべき歴史問題については国際社会の普遍的な価値と基準に合う行動と実践で解決していくとし、「韓日両国が知恵を集め、困難を共に克服しながら隣国らしい協力の模範を示すことを期待する」と述べました。

続けて、「東ドイツと西ドイツは統一し、普遍主義、多元主義、共存共栄を追求する『ドイツモデル』をつくった」とした上で、「(北朝鮮との)統一にはより多くの時間がかかっても南北が共存し、朝鮮半島非核化と恒久的な平和を通じて北東アジア全体の繁栄に寄与する『朝鮮半島モデル』を構築できる」と述べました。

さらに、「分断は成長と繁栄の最も大きな障害であるとともに、恒久的な平和を妨げる強固な障壁」とし、「われわれもこの障壁を取り除くことができる」と強調しました。

その上で、「朝鮮半島平和を強固に制度化することこそ南北双方に大きな利益となる」とし、「韓国がいわゆるコリアディスカウントを解消し、事実上の島国から脱して大陸につながる際に受けられる利益は莫大だ」と表明し、「絶え間なく朝鮮半島平和を夢見るなら、われわれの想像力は朝鮮半島を超えユーラシアにまたがると思う」と述べました。

また、新型コロナウイルスなどに対応するため発足させた枠組み「北東アジア防疫・保健協力体」にも言及し、「東アジア生命共同体の一員である北も参加できるよう努力する」と述べました。

 

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