IUCN、コモドオオトカゲや4割近くのサメ種を絶滅危惧種に指定
IUCN国際自然保護連合が、絶滅の恐れがある野生生物としてインドネシアのコモドオオトカゲを「危機(EN)」に分類した他、サメの5分の2近くの種を絶滅危惧種に指定しました。
フランス通信が5日日曜、報じたところによりますと、IUCNは4日土曜、絶滅の恐れがある野生生物をまとめた「レッドリスト(Red List)」の最新版を公表しました。
それによりますと、海面上昇により生息地が縮小するインドネシアのコモドオオトカゲを「危機(EN)」に分類した他、サメの5分の2近くの種が乱獲により絶滅の危機に直面しているとして、警告がなされています。
人間活動が自然界に及ぼす壊滅的影響が深刻化する中、IUCNが評価した約13万8000種のうち約28%が現在、絶滅の危機に瀕しているということです
現在生息しているトカゲの中では世界最大のコモドオオトカゲは、UNESCO国連教育科学文化機関の世界遺産に登録されているインドネシアのコモド国立公園と、その隣のフロレス島でしか見られない希少動物とされています。
さらに、サメとエイについてこれまでで最も広範な調査が行われ、評価対象となった1200種のうち37%が、絶滅の危機に直面していることを示す「危急(VU)」、「危機(EN)」、「深刻な危機(CR)」のいずれかに分類されました。
先月30日に発表され、レッドリストの評価を裏付けた論文の筆頭著者である、カナダ・サイモンフレーザー大学のニック・ダルビー教授は、絶滅の危険にさらされている種の数は、わずか7年前の1.3倍以上になったとして警鐘を鳴らしています。
ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://twitter.com/parstodayj