パキスタン首相、「アフガンでの対米協力の挙句に我が国が損害」
パキスタンのイムラン・カーン首相が、過去20年間における同国の対米関係の経歴を、恐ろしい大惨事を呼べるものだったとし、「アメリカの同盟国であるわが国は、これまでに何度も米の無人機による攻撃を受けたと同時に、アフガニスタンでの対米協力も結局我々にとっての損害に終わった」と語りました。
ブリンケン米国務長官は最近、「アメリカとして、対パキスタン関係を査定し、見直すだろう」と表明していました。
また、米下院外交委員会のオンライン会合において、「パキスタン政府は、アフガンで多大な利益を有しているが、これはアメリカの国益と相反する」と述べています。
イルナー通信によりますと、カーン首相は15日水曜、パキスタン・イスラマバードにてCNNの取材に対し、ブリンケン国務長官の表明への反論として、これを同長官のもの知らずぶりを反映したものだとして、「自分はこれまで、物知らずや無知によるこのような発言を聞いたことはない」としました。
カーン首相は常に、アフガンにおけるパキスタンの対米協力や、いわゆる対テロ戦争への参加に強く反対してきており、一時期はパキスタンを米にとって無力な同盟国だとみなしていたアメリカの態度を強く非難しています。
さらに、「パキスタンは米の同盟国とされていたと同時に、480回もアメリカの無人機の攻撃を受けた。また、米とNATO北大西洋条約機構軍のアフガン駐留および、パキスタンへのテロ拡大により、8万人以上のパキスタンの軍人や民間人が命を落とした」と語りました。
また、「アメリカとの恐ろしい関係を耐え忍んだことは、我が国にとって大参事といえる結果になった」と強調しました。
続けて、米軍のアフガン撤退方式を批判し、「アメリカ当局に対してはこれまでに何度も、彼らが軍事手段ではアフガンで自らの目的を達成できないことが警告されていた」と述べています。
そして、アフガンの現状と同国のタリバン暫定政権への対応方法に関しても、「アフガンの状況は非常に懸念すべきもので、同国で再度テロリズムが台頭してくる恐れがある」としました。
最後に、「世界はタリバン政権に少々時間を与え、彼らが人権遵守などの約束を履行するか否かを注視する必要がある。だが、対アフガン支援や交流がなされなければ、同国は再び混乱に脅かされる」と結んでいます。
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