中国、原潜配備する米英豪合意を 「極めて無責任」と非難
9月 16, 2021 19:56 Asia/Tokyo
中国政府は16日、オーストラリアに原子力潜水艦を配備する米英豪の新たな安全保障協力の枠組み「オーカス(AUKUS)」 について、地域の安定に対する「極めて無責任な」脅威だと非難しました。
フランス通信によりますと、中国外務省の趙立堅報道官は定例記者会見で、3か国の合意は「地域の平和と安定を深刻に損ない、軍拡競争を激化させる」と指摘しました。
米英豪は15日の合意発表の際、中国を名指ししなかったとはいえ、各国共に域内安全保障上の懸念に言及しており、その意図は明白なものです。
オーストラリアは急速に台頭し自己主張を強める中国を警戒し、防衛費を増額しています。オーカスには、アジア太平洋地域において増大する中国の経済的・軍事的な影響力を抑制する狙いがあるとみられています。
趙報道官は、「機密性の非常に高い原潜技術をオーストラリアに輸出することは、米英が核輸出を地政学ゲームの道具として利用し、二重基準を用いている新たな証拠であり、極めて無責任だ」と主張しました。
今回の合意は「オーストラリアが核不拡散の約束を順守するかどうか、その真摯さを疑う理由」を域内諸国に与えたと述べた趙氏は、3か国に「旧態依然とした冷戦時代のゼロサム思考を捨てる」よう促し、さもなければ「墓穴を掘る」恐れがあると警告しました。
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