英米の五輪ボイコット示唆に中国反発、「五輪精神に反する」
11月 20, 2021 19:31 Asia/Tokyo
2022年北京冬季オリンピックをめぐり英米が「外交的ボイコット」を示唆したことに対して、中国が反発しました。
タイムズ紙が報じたところによりますと、英国のボリス・ジョンソン首相は、2022年冬季五輪北京大会について「中国の人権状況への抗議の印として」ボイコットを検討しているとしました。
英国政府では現在、外交レベルで北京五輪をボイコットすべきかどうか「活発な議論」が交わされており、同紙によればトラス外相もボイコット案を支持しているということです。
ロシアのスプートニク通信はこれより前、バイデン米大統領府が近日中にも2022年北京冬季五輪への外交ボイコットを宣言する意向を固めたと報じていました。同大統領は18日にも、人権問題を念頭に来年2月の北京冬季オリンピックで政府関係者の出席を見送る外交的ボイコットを示唆しています。
時事通信などによりますと、中国外務省はこれに対して反発し、同国外務省の趙立堅副報道局長は19日の記者会見で、「新疆問題は純粋に中国の内政であり、外国勢力の干渉は決して許せない。米国は新疆でジェノサイドや強制労働があると顔に泥を塗ろうとしているが、中国人民からすれば笑い話だ」と主張しました。その上で「北京冬季五輪の主役は世界各国の選手だ。スポーツの政治化は五輪精神に反し、各国選手の利益を損ねる」と、米国の動きをけん制した。
冬季五輪北京大会は、来年2月4日から同月20日の日程で開催される予定です。
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