消息不明の中国テニス選手、IOC会長とテレビ電話「元気で無事」
11月 22, 2021 16:06 Asia/Tokyo
中国の前副首相から性的関係を強要されたと告発して以来、消息不明になっていた女子テニスの彭帥(中国)が、IOC国際オリンピック委員会のトーマス・バッハ会長とテレビ電話をし、元気で無事に過ごしていることを明らかにしました。
フランス通信が22日月曜、報じたところによりますと、IOCは21日日曜、バッハ会長との30分の電話の冒頭で、「彭帥は自分の状況を心配してくれたことをIOCに感謝した」と表明しています。
また、「彭は元気で無事に、北京の自宅で過ごしているというが、当面はプライバシーを尊重したいと話した。そのため今は友人や家族と過ごしたいと思っている。とはいえ、テニスには今後も関わりたいと考えている。彼女はこのスポーツを心から愛している」としました。
彭選手は今月初め、中国の張高麗前副首相から性行為を「強制」され、数年間にわたり断続的に関係を持っていたとSNSで告発し、その投稿がすぐさま削除された後、音信不通になっていましたが、この日中国のテニス大会に参加している様子を撮った写真が大会から公開され、告発後初めて公の場に姿を見せました。
その間に、有名テニス選手や国連を初めとする国際社会が懸念を示したことに対し、中国側は国営メディアの記者が彭の無事を示しているとする動画を立て続けに投稿していました。
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