中国が米に、対イラン最大限圧力行使という誤った政策の是正を要求
(last modified Wed, 09 Feb 2022 10:24:19 GMT )
2月 09, 2022 19:24 Asia/Tokyo
  • 中国外務省の趙立堅報道官
    中国外務省の趙立堅報道官

中国が、「アメリカはイラン核計画をめぐる危機発生の責任者として、最大限の圧力行使などという誤った政策を是正し、違法な対イラン制裁を解除すべきだ」と強調しました。

中国は常に、平和目的によるイランの核計画への対抗というアメリカの誤った政策への反対を表明しており、イラン核問題の主な原因が核合意からの離脱や違法な対イラン制裁の行使など、アメリカの約束違反にあるとしています。
ファールス通信によりますと、中国外務省の趙立堅報道官は8日火曜、記者会見し、対イラン核合意復活を目指してのオーストリア・ウィーン協議および、その第8ラウンドの再開に関する質疑に回答し、「ウィーン協議は重大な段階に入っている。中国は、すべての関係国がより緊急性を自覚し、自らの善意や融通性を完全に示し、可及的速やかな合意成立に向かって行動することに同意している」と述べました。
また、「アメリカはイラン核問題をめぐる危機発生の責任者として、イランに対する最大限の圧力行使などという誤った制裁を改め、違法なイランやそのほかの第3国に対する違法な制裁を全廃すべきである」としています。
国連安保理常任理事国としての中国がイランの核活動を支持していることは、安保理内でイランの核活動や核合意への対処法をめぐり、深刻な意見対立が存在することを示しています。そしてこの問題は、イランに対する最大限の圧力行使という米国の政策の完全な失敗とともに、アメリカにとって現実を受け入れ、抑圧的な対イラン制裁の終止以外に道はないという事実を物語っています。

 


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