韓国東部で山火事が拡大、原発やLNGプラントに火の手迫る
(last modified Sat, 05 Mar 2022 09:53:49 GMT )
3月 05, 2022 18:53 Asia/Tokyo

韓国東部で発生した山火事が強風にあおられて延焼範囲が拡大し、さらに北方へと燃え広がっています。

韓国・ヨンハプ通信が蔚珍および、三陟から報じたところによりますと、同国東部・慶尚北道蔚珍郡で現地時間の4日金曜午前11時過ぎに山林火災が発生し、同郡の北に位置する江原道三陟市まで燃え広がっています。

この火災の影響が及ぶ範囲は同日午後8時の時点で約3300ヘクタールに上り、韓国の山火事ではここ10年で最も大きいとされています。

蔚珍郡では住民約4000人が緊急避難したほか、ハンウル原子力発電所の近くまで火の手が迫っているほか、三陟市でも住民約1000人対し避難指示が出され、周辺の国道は全面通行禁止となりました。

また、LNG液化天然ガスのプラントにも火が近づいており、緊張が高まっている。

消防当局は隊員225人をLNGプラントに配置したほか、大容量泡放射システムなどの装備もプラント近くに移動させるなど消火に総力を挙げています。

さらに、この山火事により電力供給に支障が生じるなど、広い範囲に影響が広がっている。

勧告の山林庁は今回の火災の警戒レベルを午後7時より最も高い「3段階」に指定するとともに、山火事による災害の国家危機警報も最も高い「深刻」とし、使用可能なリソースを総動員して拡大を防ぐ方針です。

ムン・ジェイン韓国大統領も、人命被害を出さないことを最優先に消火にあたり、原発などの安全確保に万全を期すよう指示しました。

 


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