中国外相がアフガンを電撃訪問
3月 24, 2022 17:56 Asia/Tokyo
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中国の王毅外相とタリバンのムッタキー暫定外相
中国の王毅外相は、パキスタンで開催されたOICイスラム協力機構外相会議に出席した後、アフガニスタンの暫定政権タリバン高官と会談するため、同国首都カーブルを訪れました。
タスニーム通信によりますと、パキスタンのジャーナリスト、ターヘル・ハーン氏は24日木曜、アフガンを訪れた王毅外相が、タリバンのムッタキー暫定外相の歓迎を受けたと報じています。
タリバンに近いアフガンのバーフタル通信によりますと、王毅外相はタリバン高官らと会談し、両国の政治・経済・トランジット関係など様々なテーマについて話し合う予定だということです。
王毅外相はパキスタンの首都イスラマバードで開かれたOIC外相会議に特別ゲストとして招かれ、同会合の開会式では、「中国はアフガン国民の選択を尊重し、同国が包括的政権を発足させることを支持する」と述べています。
中国の高官がアフガンを訪問するのは、昨年8月にタリバンが政権を掌握して以来、今回が初めてです。
タリバンがアフガンの政権を掌握し暫定政権を樹立してから7カ月が経ちますが、この政権を正式に承認した国はまだありません。
タリバン政権が各国や国際機関から承認される条件として、包括的政権の発足のほか、テロとの戦いや女性をはじめとする人権尊重などが挙げられています。
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