日本防衛省、「空中の“白煙”を北朝鮮の弾道ミサイルに関連と推定」
3月 26, 2022 15:21 Asia/Tokyo
日本防衛省が、北朝鮮が発射した弾道ミサイルに関連するとみられる動画を公表しました。
日本の報道各社によりますと、岸信夫防衛相は25日金曜の記者会見で、北朝鮮が24日木曜に発射した弾道ミサイルについて、通常軌道で発射された場合には射程1万5000km以上に達し、米国全土を収める可能性があるとの分析を明らかにしています。
また、今回の弾道ミサイルが2月27日と3月5日に北朝鮮が発射したものと同じ新型ICBM級であるとの推定について言及しました。
その上で、最高高度6000km以上だったことについて「これまでの一連の発射とは次元の異なる深刻な脅威だ。単純に計算した場合、弾頭の重さにもよるが、1万5千キロを超える射程になり得る。東海岸を含む米全土を射程に含む」と述べています。
公開された動画は、雲の上で垂直方向に伸びる白い煙のようなものが確認でき、発射を受け発進した航空自衛隊のF15戦闘機から撮影したということです。
防衛省は今回のミサイルは新型のICBM大陸間弾道ミサイル級で、通常より高い角度で打ち上げる「ロフテッド軌道」での発射だったとみています。
なお、韓国ヨンハプ通信が今月24日、ソウルから報じたところによりますと、北朝鮮外務省は24日、弾道ミサイルの発射に対する日本の岸田首相の発言を巡り、「日本の無分別な対朝鮮敵対視政策は悲惨な破滅だけを招くだろう」と非難しています。
また、「ミサイル発射は朝鮮半島とアジア太平洋地域の安保環境に積極的に対処し、国と人民の安全を担保するための正当な自衛権の行使だ」として、周辺国の安全に少しも危害を及ぼさないと主張しました。
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