韓国の団体や知事が竹島の記述に関して非難、「歴史を歪曲した」
3月 30, 2022 20:10 Asia/Tokyo
韓国の独立功労者と遺族でつくる団体「光復会」が、日本の教科書検定を受け、実効支配する竹島(韓国側呼称;独島)の領有権を主張するとともに、歴史を歪曲したとして非難しました。
韓国・ヨンハプ通信がソウルから報じたところによりますと、「光復会」は30日水曜、日本政府が歴史的事実を歪曲(わいきょく)した高校の教科書を検定で合格させたとして、「過去の領土侵略の帝国主義的発想から一歩も進んでいないことに深い絶望感を感じる」と非難する声明を出しています。
この声明は「『強制動員』や『従軍慰安婦』など明白な植民支配の歴史を修正したほか、不法強制の事実を隠ぺいし、これからの世代に歪曲した歴史を教育しようとする日本政府の態度に憤りを禁じ得ない」と批判するとともに、「日本の独島領有権主張と歴史歪曲に対し、国民と共に最後まで対応していく」と強調しています。
また、竹島を行政区域とする韓国・慶尚北道は同日、同様の理由により、イ・チョルウ道知事名義で声明を出し、強く糾弾しました。
イ知事は「独島は歴史的・地理的・国際法的に明白な韓国固有の領土であり、独島に対する日本のいかなる不当な主張も受け入れられない」とし、「日本政府は未来を担う世代に正しい歴史観を確立させるよう、教科書の歪曲された事実を即刻是正せよ」と要求しています。
日本で来年度から主に高校2年生以上の生徒が使用する教科書では、日本による植民地時代に行われた朝鮮半島出身者の「強制連行」や「従軍慰安婦」という表現が削除されており、また歴史を除く社会の教科書12種には竹島を「日本固有の領土」であるとする記述が含まれています。