中国が極超音速ミサイル開発に関して米英豪に警告、日本は歓迎
中国がアメリカ、英国、オーストラリアに対し、極超音速ミサイルの開発への協力について警告している一方、日本は歓迎しています。
米英オーストラリアは5日火曜、共同声明を発表し、ロシアがウクライナで極超音速兵器を使用しているとして非難するとともに、同兵器と電子戦能力の開発分野において3カ国で協力すると表明しました。
安全保障の特別な枠組・AUKUSに加盟する米英豪は同日、極超音速兵器およびこうした兵器からの防衛手段の開発、サイバー空間における相互関係の強化で協力を宣言しています。
ファールス通信によりますと、中国の張軍国連大使は5日夜、米国、英国、オーストラリアが協力しての超音速ミサイル開発に警告するとともに、世界はウクライナのように別の戦争に突入する可能性があるとしました。
松野官房長官は6日木曜、定例記者会見で「日本政府は米英豪の軍事同盟AUKUSの決定について、ウクライナでのロシアの特殊軍事作戦を背景に、インド太平洋地域における連合国間の協力強化への必要性に時期を外さず対応したものとの見解を示した」としました。
また、日本も開かれた自由なインド太平洋地域のコンセプト実現にむけ、米英豪との協力強化を様々なレベルでの続けていくと強調しています。
アメリカ、イギリス、オーストラリアは、中国の脅威に対する懸念の高まりを理由に、AUKUSに基づき昨年9月、インド太平洋戦略地域での原子力潜水艦の開発に合意しました。
しかし、これらの国は現在、ロシアに注目しています。
AUKUS発足をうけ、オーストラリアは、2016年にフランスと結んでいた原潜建造契約を破棄し、代わりに英米の協力を得て少なくとも8隻の原子力潜水艦を建造すると発表しました。
しかし、この行動はフランスの怒りを買った形となっています。
アメリカは、オーストラリアをできるだけ軍備強化することで、この長年の同盟国を地域における中国への対抗拠点とするつもりです。