May 08, 2022 17:51 Asia/Tokyo

香港政府のトップを決める行政長官選挙において、唯一の候補者で警察出身の李家超(ジョン・リー)氏が当選しました。

報道各社によりますと、この選挙の投票は現地時間の8日日曜午前9時から午前11時半まで行われ、同日香港政府の公式ウェブサイトには「本日、李家超は、1416人の支持票を獲得し、2022年の行政長官選挙で当選した」との報告が記載されました。

香港の行政長官選挙は、一般の市民ではなく、議会の議員や金融、商業などの業界から選ばれた現在1461人いる選挙委員によって行われますが、今回は、立候補が李氏のみだったため、李氏を支持するかどうかを問う信任投票の形式で行われました。

この結果、李氏が1416票という圧倒的多数の信任を得て、当選しています。

当選後の記者会見で李氏は「内外の脅威や破壊に対抗し、香港の安定と国家の主権、安全、発展的利益を守っていく」と抱負を述べました。

香港の選挙制度が改善されて以降、初めて行われた行政長官選挙は、本来は去る3月27日に予定されていましたが、市内での新型コロナウイルスの急拡大を受け、5月8日に延期されていました。

中国共産党政権への忠誠心の厚いタカ派がトップに就くことで、香港の政権運営はより直接的に中国側の意向を反映するものとなり、一国二制度の有名無実化が進むとみられています

李氏は、香港が中国に返還されて25年の節目にあたる今年7月1日に、現在のキャリー・ラム行政長官の後任として、5年の任期で就任する予定です。

 


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