6月 12, 2022 16:49 Asia/Tokyo

ロシアと中国が、両国を結ぶ初の道路橋の竣工(しゅんこう)式を行いました。

全長約1キロのこの橋は、アムール川に架かり、ロシア極東のブラゴベシチェンスクと中国北部の黒河を結んでいます。

ブラゴベシチェンスクでは10日金曜、竣工式が行われ、開通後に初めてトラックが通った際に花火が打ち上げられました。

なお、今回の開通式には中国の胡春華国務院副総理とロシアのトルトネフ副首相兼極東連邦管区大統領全権代表がオンライン方式で出席し、あいさつしました。

公式発表によりますと、総工費は約190億ルーブル(約430億円)だということです。

片側一車線のこの橋は2年前に完成していましたが、新型コロナウイルスの世界的大流行を受け、開通が延期されていました。

中国とロシアは冷戦時には敵対していましたが、近年は米国に対抗するために政治・経済協力を強化しています。

特に最近、ウクライナでの特殊軍事作戦をめぐって米欧と対立を深めるロシアは中国への傾斜を強めており、中ロの連携を誇示する狙いがあるといえそうです。

中ロ間貿易は1980年代末の国交正常化以来、大きく成長していましたが、4250キロに及ぶ国境周辺の運輸インフラの未整備が懸案となっていました。

 


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