なぜ日本政府は米・イスラエルを恐れるのか? 偉大でも圧力にさらされる国民
(last modified Mon, 15 Apr 2024 10:17:23 GMT )
4月 15, 2024 19:17 Asia/Tokyo
  • 米議会で演説する岸田首相
    米議会で演説する岸田首相

日本の上川外相は、米政府と歩調を合わせる形で、イスラエルによる在シリア・イラン大使館空爆を非難するかわりに、イランの正当な報復を非難するという奇妙な行動に出ました。

この記事では、SNS上で反響を呼んだ日本政府が最近とった4つの行動を振り返ります。それは日本政府が抱く恐れと不誠実さを物語るものであり、偉大な日本国民にとって美しいものではありません。子供を虐殺するシオニスト政権イスラエルと覇権主義大国アメリカに対して日本国民が抱く大きな恐れと束縛です。

 

1.イスラエルによる在シリア・イラン大使館空爆を非難せず

今月1日に起きたイスラエルによる在シリア・イラン大使館空爆では、イランの革命防衛隊幹部らが殉教する結果となりましたが、上川外相はアメリカと歩調を合わせて、この攻撃への非難を避けました。事件を受けて開かれた国連安保理の緊急会合では、韓国と植民地主義勢力・米英仏以外の出席国がイスラエルによる攻撃を非難したにもかかわらずです。

 

2.イランの合法な報復を非難

イランは国連憲章第51条にもとづいてイスラエルに報復したにもかかわらず、上川外相は「現在の中東情勢を更に一層悪化させるものであり、深く懸念し、このようなエスカレーションを強く非難する」と述べました。国連憲章第51条では、「この憲章のいかなる規定も、国際連合加盟国に対して武力攻撃が発生した場合には、安全保障理事会が国際の平和及び安全の維持に必要な措置をとるまでの間、個別的又は集団的自衛の固有の権利を害するものではない」と定められています。

 

岸田首相と上川外相


 

3.原爆犠牲者を冒涜した米議員に抗議せず

先月、米共和党のティム・ウォルバーグ下院議員が地元ミシガン州で開かれた集会で、パレスチナ・ガザについて「広島や長崎のようにするべきだ」と発言しました。これについて上川外相は今月3日の衆院外務委員会で、「現時点で抗議が必要な状況とは認識していない」と述べました。

 

4.日本人を殺害した米国に敬意

岸田首相は先日の訪米で戦没米兵が埋葬されているアーリントン墓地を訪れて献花しました。太平洋戦争で日本人の虐殺に加担した米兵に敬意を表したことになります。岸田首相はまた、米議会上下両院合同会議での演説で、幼少期をニューヨークで過ごした思い出を語り、日米関係について「日本の堅固な同盟と不朽の友好をここに誓います」とまで語りました。

ここまでで言えることは、アメリカや西側による日本への心理的・政治的覇権はメディアで報道される以上に浸透しているということです。それは、史実や国際原則に反した行動を日本に強いるほどに強力なのです。

 


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