イラン外相、「あらゆる軍事行動に反対」
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イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相
イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相は、シリア・ダマスカスに到着した際、「近隣国であるトルコの懸念は理解できるものの、いかなる口実であれ全ての軍事行動に反対する」と語りました。
アミールアブドッラーヒヤーン外相は数日前のトルコ訪問の後、2日土曜、シリア・ダマスカス入りしました。
アミールアブドッラーヒヤン外相は、トルコを数時間に渡り訪問し、同国の外相と大統領に個別会談し、シリアの情勢変化について話し合いを行いました。
ファールス通信によりますと、アミールアブドッラーヒヤーン外相はダマスカス空港に到着した後、記者団に対し、「本日に行われたシオニスト政権イスラエルのシリア領土保全への侵害を強く非難する。シリアの抵抗する国民に対して諸制裁が行使されている中、シオニスト政権は、シリアの不安定化や、同国民が抱える問題の増大を狙っている」と述べました。
また、戦争により避難していたシリアの市民らが、自分の都市や住宅に戻っている中、シオニストは、こうした行動によって、シリアを治安の悪い国と見せかけようとしている、と語りました。
さらに、「隣国のトルコの懸念事項は理解している。だが、どのような口実を付けても軍事行動には一切反対する。我々はシリア・トルコの間にある誤解を外交のルートや政治的な対話によって解消するために努力している」としました。
シリアのミグダード外相も、イラン外相に対する歓迎式の傍ら、「わが国は、核問題の真剣な追及においてイランに寄り添い、この問題に対するイランの立場を支持する」としました。
さらに、シリア領内へのシオニスト政権イスラエルの攻撃の継続及び、抵抗の枢軸の弱体化に向けた同政権の様々な行動に触れ、「奥深い国際情勢変化の傍らで、こうした情勢変化も検討する必要性がある」と強調しています。