イランが、自国民の逮捕・拘留でスウェーデンを批判
7月 11, 2022 14:14 Asia/Tokyo
イラン司法府人権本部のガリーブアーバーディー書記が、スウェーデンでのイラン国民のハミード・ヌーリー氏に対する逮捕・拘留という処分は横暴な措置であるという見解を示しました。
ハミード・ヌーリー氏は、2019年11月9日にスウェーデンへ入国した際、同国の治安当局により家族問題を理由に身柄を拘束され、それ以来30ヶ月以上にわたり拘留されています。
ヌーリー氏は拘束後、あらゆる国際法に反して4ヶ月の間、自身の家族と連絡を取る許可を与えられませんでした。スウェーデン司法当局はまた、ヌーリー氏を2年間独房に拘留し、家族が同氏に会うため幾度もスウェーデンを訪問していたにも関わらず、面会の機会を与えて直接会うことを許しませんでした。
ガリーブアーバーディー書記は10日日曜、ヌーリー氏の子息と面会し、「スウェーデンの裁判所による表面的な司法手続きや同国政府の措置は、過去32か月間にわたり独房に拘留することでこのイラン国民の人権を侵害しており、スウェーデンの人権分野の経歴に汚点をつけた」と述べました。
続けて、「イランはヌーリー氏の釈放に向けて、最大限の努力を行う」としました。
一方、ヌーリー氏の子息もこの面会で、スウェーデンの刑務所における父親の状況と、同氏への非人道的な扱いについて訴え、「スウェーデン当局は、眼科医の診察を受けたいという私の父の申請を未だ許可していない。さらに、私の母や姉妹が父に会うためにしばらく前から同国に滞在しているものの、当局はこれまでに面会を許していない」と説明しました。
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