イラン原子力庁、「数百基の高性能遠心分離機稼動命令を発令」
(last modified Tue, 02 Aug 2022 07:52:26 GMT )
8月 02, 2022 16:52 Asia/Tokyo

イラン国内に設置された、新しい高性能遠心分離機数百基の稼動命令が発令されました。

イルナー通信によりますと、イラン原子力庁のキャマールヴァンディー報道官は1日月曜、テレビインタビューで、このことを明らかにし、これらの遠心分離機には各種の新型IR6やIR1型機が含まれている、としました。

キャマールヴァンディー報道官はまた、「この措置は、国家の最低限のニーズである、19万SWU(Separative Work Unit、分離作業量 )の濃縮作業量を達成するために行われており、この問題についてはIAEA国際原子力機関にも通達済みだ」と語りました。

IAEAの査察官らは、これまでに何度もイラン各地の核施設を視察していますが、イランの核計画が平和目的から軍事目的に逸脱していることを示す証拠は一切見つかっていません。

イランは2015年、アメリカ、中国、ロシア、イギリス、フランス及びドイツで構成された5+1グループと、自国の核計画を巡る緊張を解消するための核合意を成立させました。

しかし、イランがこの合意での取り決めのすべてを順守していることをIAEAが認めたにも拘らず、2018年5月に当時のアメリカ政府は、一方的にこの合意から離脱しました。

そのあと、イラン側は、核合意で定められた自らの責務を1年間にわたり順守しましたが、ヨーロッパ諸国が責務履行できていないことを受け、核合意内の責務履行の段階的な縮小措置の実施に踏み切っています。

 


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