イラン外相、「最終合意は我が国民の権利・利益を保証すべき」 EUボレル氏との電話会談で
8月 09, 2022 13:30 Asia/Tokyo
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イランと4+1か国が協議を行ったウィーンのパレ・コーブルク・ホテル
イランへの圧制的かつ違法な制裁の解除を目指しオーストリア・ウィーンで行われた協議の新ラウンド終了を受け、イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相がEUのボレル外務安全保障政策上級代表との電話会談で、「最終合意は、イラン国民の権利と利益を保証し、制裁の永続的かつ効果的な解除を約束するものでなければならない」と述べました。
イランへの圧制的かつ違法な制裁の解除を中心議題に据えて今月4日木曜にオーストリア・ウィーンで始まった協議の新ラウンドは、8日月曜に終了しました。
ウィーン協議参加諸国はほぼ一致して、より迅速にこの協議をまとめる意向ですが、最終合意は、いくつかの重要な問題においてアメリカの政治的決定待ちの状態にあります。
国際通信イランプレスによりますと、アミールアブドッラーヒヤーン外相は9日夜、ボレル上級代表と行った電話会談で、ウィーン協議での合意成立に向けた調整役のモラEU欧州対外行動庁事務次長による努力を称えつつ、「イラン交渉団は、合意成立を目指して真剣な決意でウィーンに赴き、残る問題の解決に向けた建設的な発案をおこなった」と述べました。
そして、「すべての関係方面が、最終合意文書の完成に向けて真剣な決意を示すことが望まれる」と続けました。
また最後には、「特に米国の側が現実を直視して非建設的な態度をやめることにより、合意成立の道ができやすくなるよう期待する」としました。
一方、ボレル氏もこの電話会談において、ウィーン協議の新ラウンドでは相対的な進展があったと強調し、「現段階での協議に対する私の評価は肯定的なものだ」と述べました。
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