イラン外相、「合意成立は米が現実を直視した時に実現」
(last modified Wed, 14 Sep 2022 06:33:14 GMT )
9月 14, 2022 15:33 Asia/Tokyo
  • アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相とナイジェリアのジオフリー・オンエアマ外相
    アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相とナイジェリアのジオフリー・オンエアマ外相

アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相が、恒久的でしっかりした合意の成立に向けたイランの意志を強調するとともに、「オーストリア・ウィーン協議での合意成立は、アメリカ側が現実を直視した時に可能となる」と語りました。

アミールアブドッラーヒヤーン外相は、ナイジェリアのジオフリー・オンエアマ外相との電話会談で、制裁解除を目指すウィーン協議の最新情勢に触れ、イランが相手側との交渉を継続する意志である、そしてしっかりした恒常的な合意を締結する意向がある、と強調しています。

また、「IAEA国際原子力機関が政治化から乖離し、技術的な枠組みでの自らの責務を果たすよう希望する」とし、アメリカ側が現実的に考え行動するようになった時に合意が成立する、としました。

一方、オンエアマ外相もこの会談で、制裁解除交渉でのイランの善意を認めるとともに、アメリカの核合意離脱に触れ、アメリカがこの合意に復帰し、問題が全面的に解決するよう希望する、と述べています。

イラン交渉団はこれまでに何度も、「合意到達の必要条件は、恒常的な制裁解除が何らかの形で保証されること、そして今後イランに対する圧力行使の手段として利用されるような問題が残らないことだ」と主張しています。

制裁解除に主眼を置くオーストリア・ウィーン協議の新ラウンドは去る8月に始まり、イランは同月15日に欧州の提案に対して文書で、「アメリカの反応が現実的で柔軟なものであれば、合意は形成されるだろう」と回答しました。アメリカも同24日、自らの見解をEU側に伝達しました。

今月2日、イラン外務省のキャンアーニー報道官は、アメリカの回答に関するイランの見解を、ウィーン協議調整官を務めるモラ欧州対外行動庁事務次長に送付したことを明らかにしました。

しかし、その数時間後、米国務省のパテル副報道官は、イラン側のコートにボールを投げ込もうとし、「イランの回答は建設的ではなかった」と主張しています。

 


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram     Twitter     Youtube     urmediem