イラン外相、「無人機供与めぐるウクライナとの調査会議実施の準備あり」
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イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相
イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相が、同国としてウクライナと合同会議を開き無人機供与の主張を調査する準備があるとして、「我が国は、ウクライナ戦争で使用される武器や無人機をロシアに供与したことがなく、今後もない」と述べました。
イルナー通信によりますと、アミールアブドッラーヒヤーン外相は24日月曜夜、テヘランで開催されたOANAアジア太平洋通信社機構の総会で、ウクライナ戦争でイラン製無人機が売却されたという噂について言及し、「我が国は、自国とウクライナの軍事専門家のチームにウクライナ戦争でのイラン製無人機使用という主張を調査させる準備ができている」と述べました。
この件をめぐっては、イランのイールヴァーニー国連大使も、「ウクライナ戦争での無人機使用という根拠ない主張に関して国連が調査を行うのは違法である。国連は、西側諸国の意向に基づいて行動すべきではない」と警告しています。
アミールアブドッラーヒヤーン外相はまた、イランが防衛を含むさまざまな分野でロシアと協力関係にあることを指摘し、「我が国は過去に、ロシアから武器の供与を受けたり、ロシアへ武器を提供したことはある。しかしそれらは、今回のウクライナ戦争中の出来事ではない」と説明しました。
そして、「ロシアとイランの協力は、ウクライナ戦争とは関係ないところで続いていくだろう」と続けました。
一方、この数日間にアメリカ側が外交メッセージによって核をめぐる合意の機会を維持しようと試みていることに触れ、「しかし米国は同時に、イランの一部地域で混乱やテロを引き起こそうと画策している」としました。
そのうえで、アメリカは偽善的な行動をやめるべきだと強調し、「我が国は、永続的な良い合意に到達するための準備ができており、そのために努力をしている」と述べました。