国連難民高等弁務官がイランの政府高官と会談
(last modified Sat, 18 Jun 2016 11:38:33 GMT )
6月 18, 2016 20:38 Asia/Tokyo
  • 国連難民高等弁務官がイランの政府高官と会談

国連のグランディ難民高等弁務官が、テヘランで、イランの外務大臣、および、保健医療教育大臣と会談しました。

イランのザリーフ外務大臣は、18日土曜、グランディ氏との会談で、「イランは難民に十分な可能性を与え、生活状況を整えており、教育問題に多くの費用を費やしている」と語りました。

また、イランには多数の不法移民が滞在しているとし、「イランは30年以上前から難民を受け入れており、教育や衛生問題に関して多くの措置を講じてきたが、残念ながら、国際的な支援はわずかなものだった」と語りました。

さらに、「国連難民高等弁務官事務所と支援国は、アフガニスタンへの投資や経済プロジェクトを増加し、難民の自発的な帰国を促すために必要なインフラを整えるべきだ」と強調しました。

一方のグランディ氏もこの会談で、イランの難民の受け入れに感謝を述べ、「イランは、難民の教育や衛生問題に取り組んでいる国のひとつであり、その点で模範である」と語りました。

グランディ氏は、自身の前回のイラン訪問に触れ、「難民の生活状況を改善するためにイランで講じられた措置の量に驚いた。現在も難民の可能性はさらに拡大している」と語りました。

イランのガーズィーザーデハーシェミー保健医療教育大臣も、グランディ国連難民高等弁務官との会談で、アフガン難民の医療保険への支援を求めました。

また、「難民は多くの困難に直面している。受入国も多くの費用の負担を強いられている」と語りました。

グランディ氏は、テヘラン南方の聖地ゴムで、アフガン難民の生活・教育状況やイランの人道的な支援活動を視察しました。